メッセージ

「福祉とは何か?」を探す旅

私はもともと教育の世界の勉強をしており、何も知らないところから福祉の世界に来た者です。

福祉というものは、世間のイメージ通り最初は介護のイメージがありました。しかしその世界に入り込んでみると、実はその人を取り巻くあらゆる事柄を複合的な視点でとらえ、生活や人生に関わっていくという大変スケールの大きいものであることに気づきました。福祉というものは、医療介護だけでなく、働く、学ぶ、楽しむ、生きがい、コミュニティ、支え合い、経済など様々なキーワードで構成をされております。

福祉にはまだ知られていない可能性や魅力が秘められております。それらを追求していくことを今後時間をかけて取り組んでいければと考えております。

福祉との接点 を考える

現在福祉は主にサービスとして展開されており、サービスの類をみると数えきれないほどのサービスや制度があります。ただ一方で、福祉というものは非常に見えづらいものでもあります。それこそ当事者もしくはその関係者になって、はじめてその存在を知るというケースも稀ではないと考えます。だからこそ、より一層福祉を身近なものとして捉えることは、これからの社会をつくる上で極めて重要であると感じております。

歴史から学ぶ

歴史を振り返ってみると、ソーシャルワークはイギリスのCOS(慈善組織協会)を源流とし始まったと言えますが、福祉というものはそもそも遥か大昔から存在していたはずと考えます。例えば入江貝塚の出来事。縄文時代に小児マヒで寝たきりの人が、20歳前後まで生きたということが発見された出来事です。それこそ縄文時代には宗教もなく、農業もなく、明日の生活が確保されていない状況化で、そのようなことがあったということ。そういうところに福祉の起源というものはあるのではないかと日々歴史から学ぶことを大切にしております。

既存の境界線を越える

「福祉を福祉で完結しないことに多くの可能性が期待されている」と個人的に考えております。福祉は業界やサービスとしての福祉だけでなく、あらゆる分野の土台となるステージにもなります。福祉というステージに人、物、お金、夢などあらゆるものを巻き込むことで、今までにない新しい何かを創り出すこともできると考えます。これからの令和の時代はより一層クリエイティブな時代になります。そのような時代で何かできるか、小さなことから始めていきたいと思います。

Wakajishiについて

「人類は協力することで繁栄をしてきた」人類史からみるように、現代社会の様々な複合的で困難な課題に立ち向かうためには、協働、協力、連携といったキーワードが不可欠であると考えます。

また「縦割り」と言われるように、福祉を担う人材は、自分の分野を知るところから始まり、それが長く続いてしまう現状があります。つまり、その過程でスペシャリストになっていくわけでありますが、そこにはジェネラリストになる過程が与えられず、多様な価値観、多職種連携、幅広いキャリアパスなどの本来成長に必要な要素から離れてしまっている現実が課題にあると考えます。

「新しい福祉ネットワークづくり」をテーマに、交流会の開催や、情報発信、勉強会、ワークショップなど小さなことから始めて、それらを積み重ねることで、「今までにない新しい何か」が見つかるのではと考えております。

私たちは人との出会いを大切にします。人は一人では生きていけません。それこそ人間は「他者に依存する存在」であり、成長する過程で多くの人に支えられて生きることができます。私たちは誰かに支えられてもいい存在なのです。それは子どもも大人もお年寄りも変わりません。私たちは人との出会いを大切に一歩一歩と小さな歩みを進んでいきます。

そんなことを考えております。