地域通貨とは

地域通貨とは

地域通貨とは、特定の地域やコミュニティで利用できる通貨のことを言います。

主に地域活性化を目的に、商店街等の地域コミュニティで一部活用されております。地産地消という言葉があるように、お金もその地域で使われることで循環され、地域が活性化されるということです。最近では消費税増税に伴う、キャッシュレス化の促進から、電子地域通貨が普及しているとのことです。

人間は貨幣を用いて価値を交換することで商売など反映してきたことを考えると、なんか地域通貨って奥が深いと思って少し調べてみることにしました。

貨幣交換というシステムは人類史において極めて重要だったものと個人的に思っております。

地域通貨とは~コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E9%80%9A%E8%B2%A8-5714

地域通貨の歴史

地域通貨の歴史を簡単にみていきます。

地域通貨の歴史:地域通貨ってどうやって生まれたのか https://new-economics-journal.org/ja/18028-ja/

年表が載っていてわかりやすかったので参考にしました。

やっぱり歴史的にはイギリスが発祥とのことです。

1830年頃、ロバート・オーウェンが労働交換券を発行したことが最初です。その後、シルビオ・ゲゼルが自由貨幣ということでスタンプ貨幣(減価する貨幣)を世の中に生み出しました。

労働交換券「自分の生産したものと引き換えに労働券を受け取り、それを利用して他の人が生産したものを引き換えることができる、時間を単位として貨幣に記載」

自由貨幣「スタンプ貨幣として日付が押され、それによって時間の経過とともに貨幣価値が減退していくというアイデアを取り入れた貨幣」

また以下ではゲゼルについて詳しく書かれています。

論文:地域通貨2つ歴史的アプローチ 20110406-4-4

貨幣の役割は「交換手段以外の何物でもない」とのことです。

当時は恐慌もあったこともあり、「使わないと価値が下がっていく貨幣」という常識を覆すアイデアを展開しました。後にケインズは「将来、人々はマルクスよりもゲゼルの精神から多くのものを学ぶだろう」と言葉にしているように、今ヨーロッパでもゲゼルの精神が再び話題を広めている事実もあります。

EUで誕生、「価値の減る通貨とプライバシーデザイナー」の意義とは https://www.sbbit.jp/article/fj/36862

歴史をみるといろいろなことを学ぶことができます。

大まかに貨幣には「法定貨幣」、「自由貨幣等」があります。

「自由貨幣」には「法定貨幣」では担えない役割を担う可能性があるということで、その一つが「地域通貨」ということです。

地域通貨の活用例

アトム通貨

アトム通貨とは http://atom-community.jp/about/what-atom-currency.html

アトム通貨は「ありがとうの輪をつなげる、THANKS MONEY」ということで、その名の通り鉄腕アトムの地域通貨です。貨幣単位は「馬力」です。

書籍にもなっております。

アトム通貨で描くコミュニティデザインhttp://www.shinhyoron.co.jp/978-4-7948-1005-2.html

これによれば「地域通貨は地域の課題を解決するために使われる」とあります。

目的:地域コミュニティを育むこと

活用:商店街の活性化、地域コミュニティの再構築、観光振興、新しいイベントの創造、地域ブランドの開発など

可能性:地域課題を解決する(費用対効果に優れていて、まちづくりに欠かせない関係性や独自の括を生み出す秀逸なツール)

気になった方はサイトをクリックしてご覧になってみてください。

アトム通貨公式ページ https://www.facebook.com/atom.community

さるぼぼコイン

電子地域通貨 さるぼぼコインのご案内 https://www.hidashin.co.jp/coin/

スマートフォンアプリ上で利用できる電子通貨です。

地域限定ということで、3つの地域で利用できます。使い方は、スマホにてさるぼぼチャージをして、加盟店にてキャッシュレスにて利用するという流れです。

これは株式会社アイリッジのサービスです。「Money EasyをはじめとしたFinTech技術と、O2OソリュージョンFINSHOPを組み合わせたサービス」とのことです。

https://iridge.jp/business/fintech/

この地域ではさるぼぼコインがあるおかげで、高齢者の方もスマートフォンを使って生活しているとのことです。おそらく想像ではありますが、スマートフォンということで高齢者に若者が教えたりすることでの関わりも生まれていると思われます。地域通貨の役割で言えば「関係性」の部分です。

このようにさるぼぼコインは、「キャッシュレス社会における地域通貨の可能性」ということで、今後も話題になってくると思われます。

ぶんじ

国分寺地域通貨ぶんじhttp://bunji.me/

この地域通貨は他の地域通貨とは少し違います。

私はクルミドコーヒーの影山さんの存在から「ぶんじ」を知りました。影山さんは元マッキンゼーカンパニーで仕事されていた方です。(私もフェイスブックでマッキンゼーと検索したら何が出るか気になって検索してその存在を知りました。)

メッセージカードとして

ぶんじは、地域通貨と同時にメッセージカードでもあります。誰かのやさしさや丁寧な仕事など、贈り先のことを想像して「感謝」を表すものでもあります。

もらう

イベントやボランティアに参加してもぶんじをもらうことができます。誰かのお手伝いをすることなど、もらう方法はいろいろとのことです。

利用する

飲食店や本屋、雑貨屋など市内のぶんじ加盟店にて利用することができます。ぶんじ取次所があったり、ぶんじガチャガチャや、おつりを寄付として利用できるなど様々です。

・国際会議

この国分寺地域通貨は昨年国際会議が開かれるなど世界的にも注目されております。

http://bunji.me/news/RAMICS_191031.html

・クルミドコーヒー

また影山さんのクルミドコーヒーでは様々なプロジェクトが展開されております。

最近ではクルミド大学ということで、ほんだ自然農園等のキャンパスにて様々な経験を積むこともできます。

https://www.facebook.com/tomoakikageyama

昔であったお手伝いをしたらご褒美をもらえるみたいな感じで、お互いにゆるやかに支え合って暮らす。そんな社会を期待するような地域だと感じました。

地域通貨の例として、この3つを簡単に紹介しました。

ちなみに小樽にもTARCA(タルカ)を導入されていた時期があります。(おそらく社会的実験としてなのかもしれませんが)もし知っている方がいれば感想を聞ければと思っております。

地域通貨の機能

地域通貨の機能

地域通貨の効果ということで先ほどの論文によると

・自主的な発行、管理

・地域限定流通

・無利子あるいは負の利子

・信頼と共同

・協同的生産者

・言語的表現、伝達

の6つの機能があげられると考えられております。

先ほどの地域通貨導入例で考えるとわかりやすいかもしれません。

ただ最後の言語的伝達は、通常は「さるぼぼ」のように表現として使われるのですが、これが「ぶんじ」だと、「ぶんじ」と「他者への感謝」ということで「新しい表現」と言えるのかもしれません。

地域通貨にはまだまだ多様な可能性があるようです。

キャッシュレス社会を見据えて

キャッシュレス社会に伴い、電子地域通貨が普及しているとの情報もあります。

これがどの程度普及しているかはわからないのですが、

やはり大手がこれからさらに手を加えるとすると、なかなか普及はしないというのが個人的な考えです。

ただ地域通貨という存在を知っていること、その活用について創造力を働かせることがまず第一に大切なのではと思っております。

そこから別のフィールドでも何か新しい発想にたどり着くかもしれません。

ただし地域通貨を用いれば、地域課題が解決されるということではないことを頭に入れておく必要もあります。

地域通貨をアウトプットして考えてみる

もし自分だったら地域通貨で何をしたいか?

ちょっと創造力を働かせてみたいと思います。

そもそも今は、地域通貨だけでなく、クラウドファンディングやペイパルのようなサービスもあってむしろそっちが個人や地域の主流となっております。

ペイパル https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/home?&gclid=Cj0KCQiAv8PyBRDMARIsAFo4wK0oVUlSa8fww_Sf4BdDxT9Hlh5dVW4Q-ZQuSpGNgK11fPhw59srit0aAspkEALw_wcB&gclsrc=aw.ds

あとはバウチャー制度としてプレミアム商品券もあります。ただこれはイオンとか当然王手でも使える商品券なので、そっちに流れるでしょう。

・・

アイデアがなかなか出ないのですが、

あくまでまず地域通貨のコアイメージ

・貨幣と異なり、時間を限定する中ではメリットが生じる。(保存の概念を崩したらメリット)

・関わりや協働を促進できる

例えば、当日イベント限定で使えるよくある券をイメージしたとき

ボランティアをしたら、500円お祭りで使える券がもらえる

基本的に考えると、意外とそういうところなのかもしれないとか。

「非貨幣(貨幣に通常ならない)」と「期間を定めた貨幣」の交換

「期間を定めた貨幣」と「期間を定めたサービス」の交換

数学で言えば

A →  B →  C 故に A →  C

みたいな

・・例えば

Aは労力とかマイナスイメージから入るので、あえてプラスイメージにすると

介護予防の体操に参加すると地域通貨がもらえる

もらった地域通貨で、地域コミュニティがある場所に参加してそれを使える

すると

介護予防の体操に参加すると、自ずと地域コミュニティがある場所に参加することになる

とか

介護保険は介護という名前がついている故、参加しづらいものとなっているとしたら(実際は元気な高齢者は80%)

ちょっと地域通貨とは逸れましたが、どうでしょう。

皆さんも是非考えるのは自由なので、創造力を働かせてみてはどうでしょうか。

まとめ

このように地域通貨はキャッシュレス化が進んだことによって、新しい形で展開できるようになったことや、ぶんじのように従来の人と人の持っているもの(モノだけでなく感謝も)の良さを思い起こすといったように、これから多様な在り方の一つとして注目されることでしょう。

これからは未知なる課題に立ち向かわなければならないとしたら

やっぱり人間にある創造力を働かせて、これらを越えていかなくてはなりません。

まちづくり、地域コミュニティの再構築、地域課題の解決など

その一つのアイテムとして地域通貨というものを知ってもらえたらと思いました。

まだまだ奥が深いので、今後とも情報にはアンテナを張っていきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。(・・ふと読んでくれた人に、地域通貨もしくはポイントをあげられたらと思いました。)

それでは!

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