福祉という仕事について

福祉の昔話

ある機会で聞いた話なのですが、

福祉という仕事は、1970年ごろはいわゆる「くさい仕事」と言われ、福祉で働いている人と結婚することは世間から批判を浴びることや、覚悟が必要と言われるような時代があったそうです。

社会福祉法人の創設者の話を聞くと、何もないところから土地を借りて、本当に果てしない苦労をして、生涯をかけるほど、その福祉に対する想いのままに行動し、歴史を創ってきて今の世の中があることを深々と感じさせられることが多々あります。

ただ福祉の歴史を切り開いてきた方々も、多くはご高齢、もしくはすでに亡くなられた方もいらっしゃいます。なので、それらを伝記のごとく後世に伝えることはとても大切だと思います。

想いとのズレ

一方で考えることは、

私の言葉なのですが、「福祉が職業としての福祉になってしまったが故に、失われてしまった大切な何かがあるのではないか」と本当に個人的な考えですが、以前よく考えていました。

ボランティアが「自発的」であるように

福祉も「どこからか湧き出てくる福祉に対しての想い」がキーになるのではと思います。

いつも自問していました。

果たして先人たちの想いを、次の世代、またその次の世代は引き継いでいるのでしょうか?

土地や建物や人などと引き継いだ中で、想いは様々な事由からおろそかになっていないでしょうか?

逆に想いを別な形で認識してしまったが故に、本来とは違う方向に変化していってしまったりしていないでしょうか?

福祉は営業やノルマ、異動がなく、人と接する経験があるならだれでもできる仕事と思い、そう思う人が思考を誘導され福祉の世界に来て、年功序列で権力のある立場にいたりしないでしょうか?

私は福祉に関して敏感である故にこのようなことを考えていた時期があります。

パターナリズム(的な)

1981年 障害者権利条約のテーマ「完全参加と平等」です。

社会参加というものは、30年も前から言われてきましたが、一方で制度は「指導や訓練」といった道を進みつづけ、ある人曰く「福祉は社会のルールを守らせるのが福祉だと言われた時代があった」とのことです。

私も教育を学んでいた際に「社会的弱者と接するにあたって陥りやすい罠」というものを学びました。社会的弱者の関係とは、「先生、生徒」「保護者、子ども」「支援者、利用者」などの関係のことを言います。

後にこの罠は「パターナリズム(的な)」という言葉で表現されることを知るのですが、弱い立場と接するに当たって注意すべきことを意識し、絶えず自己覚知、自己研鑽しなければ、知らず知らず気づかないうちに、「抑圧、指示的、指導的、自分よがりな」と罠に陥ってしまうとのことです。

※パターナリズムは悪い意味ばかりではないので注意

教育も福祉も立場が弱い者に対して、人が人へ影響を与える職業と言えます。これは良い影響を与える一方、そうでない影響を与えることにもつながります。またそれらは連鎖して、良い影響を与えようとする者がいつしか悪になってしまうのです。連鎖はいつしか負のスパイラルになってしまいます。

このようなことを考えていました。

マインドセット

・・

ただこれらは全て「過去形」です。

私は1流の方にネガティブやめろと言われて、本当にやめました。(自然と消えました)

こんなことをいくら嘆いても、何も変わらないし、前にも進みません。

だからもうやめました。

長々と書いた文章は何だったのかと思うことでしょう。

同じような想いをもって日々業務に奮闘している方も多くいることだと思います。

私は1流の人からマインドセットを学びました。

最近もアンカレカレッジのセミナー動画で、経営者のマインドセットをみていると共通するものがあります。

ただやはりこれは一人で行うことは果てしなく難しいと思います。

ネガティブ思考をポジティブ思考に変換させることが他者にとっても自分にとっても大切です。

そして実はこれらは修得できるスキルなのかもしれません。

※これについては次回の記事で

福祉は3Kではなく4Kである

私が気づいたこと

私は気づいたことがあります。

それは福祉の仕事が好きなのです。

使命感のようなものから、今はそれが少し柔軟になった感覚です。

福祉にはいいところがたくさんあります。

よく福祉は3Kだと言われるのですが

実際には、福祉で働いている人の多くは3Kなんて思っていません。

3Kだと思う人は、それを誰かに言いたくなるものなのですが

逆に3Kじゃない人はわざわざ福祉は3Kではないですと対峙して主張することはないと思います。

むしろ福祉は4Kです。

感謝の姿勢

福祉は支援する側が一方で支援される側にもなります。別な言い方をすれば心の支えになってくれ、また自身を成長させてくれるそんな存在にもなってくれます。

福祉をやっているとよく感謝されます。私は薬を提供したら、元気よくありがとうと言われ、しかもおいしかったと言われます。本当に不思議な現象です。

そして私も感謝の言葉を投げかけるよう働きかけます(自然と)。彼らは自分に感謝の気持ちを言葉や表情などで伝えてくれるので、私も同じように「会えたことに感謝」「自分を受け入れてくれることに感謝」「助けてくれることに感謝」「笑ってくれることに感謝」しております。

私はいわゆる天然なので、よくみんなに助けられます。

謙虚な姿勢

福祉にはこれが絶対に正解というものはおそらく存在しません。

自己肯定感を低くもつ必要は当然ないのですが、ただ福祉は完璧がない故に、謙虚な姿勢が大切になります。

謙虚な姿勢を持っている人は、福祉の世界で活躍できる居場所は必ずあります。

それこそ「自己覚知」という言葉は、もしかしたら福祉特有の言葉なのかもしれません。

共感する姿勢

福祉では「寄り添う」「傾聴する」「相手の立場になって考える」などなど、共感する姿勢が大切です。

最近ではHSPという言葉も出てきているように、世の中には共感力に長けている人間がたくさんいます。そういう人は福祉では必要な人財です。

またカウンセリングで有名なカールロジャースの来談者中心療法でも共感はキーワードです。私も大学でカールロジャースの実際のカウンセリングの映像をみて衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

共感する能力はいわゆる福祉の専門スキルなのです。

研鑽し続ける姿勢

これは願いでもあるのですが、

「答えがない世界」を歩むことになる福祉では研鑽し続ける姿勢が大切です

常にあらゆるものは変化し続けます。

これを有機的と言います。

このように福祉では3Kではなく、4Kの業界であると

多くの人に認識してもらえるようなそんな業界になってほしいと切に願っています。

これを基礎として次回はリフレーミングを活用した記事を書いてみたいと思います。

参考文献について

参考文献

「業務改善と意識改革の教科書!人が育つ・職場が変わる気づき力」

14 福祉のプロとして見返りを求める心理の罠に陥ってはいけない~愛情を持ち続ける職員となるために4Kの心を大切にしよう

著者:久保田則夫氏 日本女子大学 人間社会学部教授

出版社:日総研

https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%81%A4%E3%83%BB%E8%81%B7%E5%A0%B4%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D%E5%8A%9B%E2%80%95%E6%A5%AD%E5%8B%99%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%A8%E6%84%8F%E8%AD%98%E6%94%B9%E9%9D%A9%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E4%B9%85%E7%94%B0-%E5%89%87%E5%A4%AB/dp/477601680X

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